妊婦が配偶者死亡時に交通事故慰謝料を請求する場合

妊婦は、体の中にまだ生まれていない胎児を抱えています。もし、配偶者が亡くなった場合に、交通事故慰謝料を相手に請求する時には、妊婦と胎児両方の遺族固有の慰謝料を請求することができます。民法上、人として権利を行使できるためには出生していなければなりません。

そうすると、胎児は権利能力を有しないため、慰謝料は請求できないこととなります。しかし、民法は不法行為の領域で、この場合に胎児は生まれたものとみなすと規定しています。

そして、この規定の意味を判例は停止条件説といって、無事に生まれた場合に、さかのぼって権利能力を有していたとするとしています。